關於亜州音樂談 第1回

以前「Talk About Asian Music」というコーナーがあった。もう1年半以上前である。
現在当HPへ来訪されている方で、このことをご存知の方はまずいらっしゃらないだろう。
当時、亜細亜音楽を聴く側ではなく、演奏する側に「亜細亜の音楽とは何ぞや?」と問うた読み物があったのである。
残念ながら企画倒れに終わったが、今回めでたく、そのコーナーが「關於亜州音樂談(何て読むん?)」と生まれ変わって復活した。
しかも!記念すべき第1回目は、タイを代表するユニット「チャイナ・ドールズ」のインタビューである。
因みにこのコーナーは、アジアの来日アーティストが居て、更に私の興味を引くアーティストでないと成り立たないものなので、当然更新は不定期である。
下手をすると、これ1回きりになるかもしれないが、私も頑張ってやっていこうと思っている次第だ。

China Dolls合同インタビュー

今回、GMMグラミーの計らいにより、チャイナドールズへのインタビューが実現した。
私個人としては、もっと音楽的なことを突っ込んで聞きたかったのだが、合同で、しかも30分しか時間がないということもあり、
殆ど突っ込んで話ができなかった。(まぁ、一番の理由は私が緊張してしゃべれなかったということだが)

今回、合同インタビューの企画を組んでいただいたGMMグラミーの関係者の方、そして今回のために東奔西走して頂いたタイ政府観光庁の方、並びに関係者の方々に心から感謝いたします。
                                  亜名亜喜以 韻坐 亜細亜 管理人てぃんろんとん
参加サイト
Thai Popper's Paradise!    管理人 さば氏
All About China Dolls     管理人 alt氏
中国娃娃 関西支社     管理人 老爺氏
亜名亜喜以 韻坐 亜細亜 管理人 てぃんろんとん

通訳:白田麻子氏

2004年8月8日、私達はチャイナドールズの2人にインタビューするためにGMMグラミーの高木氏のいるブースへ足を運んだ。
一通り挨拶を済ませ、我々はインタビュー会場となる場所へ向かった。
私はてっきり我々がスタンバイしてから彼女達が現れるとばかり思い込んでいたが、案内されたのは彼女達の楽屋で、既にチャイナド−ルズの2人はその場に居た。
手前には、見たことのあるストレートの金髪。顔を上げるとそれは弁当を食べているベルだった。我々と目が合うと、「いやっ!えらいとこ見つかってもうたわ」というような照れ笑いを浮かべた。
奥にはワーワーが立っていた。我々の姿を見るとこちらが挨拶する前に丁寧にお辞儀をして「こんにちは」と日本語で挨拶してくれた。
しばらくスタッフと座席配置について色々と話している間、ベルは弁当を食べるのを止め、ヘアメイクであろう女性にメイクを直してもらっていた。(写真撮りたいけど、芸能人にしたら今みたいな状況を写真に撮られるんは嫌やろなぁ)そんなことを頭で思いながら2人を交互に見ていた。
さばさんの進行で我々の自己紹介が終わり、いよいよインタビュー開始。alt氏、老爺氏、そして私と順番に質問していこうとなった。
とにかく私の両手は自己紹介の時点で汗一杯であった。
何故なら、今日のために質問事項を記しておいたデータを持参することを忘れたからである。
とにかく頭に残っている質問事項を思い出すのだ!早く!
平静を保ちつつも焦りを隠せない私の気持ちとは関係なく、とうとうインタビューが始まったのである…

alt 先ずお聞きしたいのが、「B/W」でプロデューサーが変わられたじゃないですか。それでそのかたと仕事をどのように進められたか、スタイルを変えられたということでどういう風に今の「B/W」が作られたのか簡単にお話いただけたらと思っています。

2人:これまでの4アルバムは楽しいダンスミュージックと言う色合いが強かったんですけれども、「B/W」からは今までと違った「目新しさ」っていうのを出して行こうと思いました。
特に歌とダンスの上達ぶりを見せるために例えば、スローバラードを増やしたり、ビートをちょっとひねったようなR&Bとかヒップホップとロック色を少し混ぜたような形で歌とダンスを引き立たせるような傾向の音楽にしてみました。

 

老爺日本のファンは私達のような年配の男性が多いですが…

2人(笑)

老爺その事についてどう思われますか?

ワーワー:(日本語で)うれしい!

ベル:(日本語で)うれしい!
それはうれしいことです。私達の音楽は男女問わず、世代を問わず広く受け入れられているという証拠だと思うんです。日本だけじゃなくて他の国に行ってみても小さい子供からその子の親の世代までが聴いてくれているんですね。私達の音楽って言うのが広い層のファンを幸せにしているんだなと感じます。

 

てぃん2年ほど前にバードがルークトゥンをやりましたよね。
チャイナドールズはこれまでの作品で自分たちの音楽性を確立したと私は思っていますが、今回のアルバムで今までのスタイルをガラッと変えることによってこれまでのファンを失うとかと言う心配はなかったですか?これまでのスタイルを引き継ぎつつやるとすればルークトゥン方面に進んだほうがスムーズではなかったかと思いますが、そこでブラックミュージックを取り入れたと言うことは音楽的な部分で元々そういったものが染み付いていたんでしょうか?

ワーワー:確かに今回スタイルを変える事で多少心配はあぅたんですね。今までのファンに気に入ってもらえるかとか。でもそれと同時に音楽スタイルを変えたのはファンの為という意味合いもあります。
というのも、これまでは楽しいポップスを歌う私達しかみていなかったわけですから、そういったファンにもしかして今までに見たことが無い私達の一面を見てみたいという欲求があるんじゃないかなと思いました。ひとつはファンの為でもあります。

ベル:あと、「B/W」で今までの楽しい音楽スタイルって言うのは全くなくなったわけではなくって、ただ単にパフォーマンスの仕方が変わっただけで、元々の基にある物は変わっていません。
ただ、そのパフォーマンスの仕方に、例えば、ダンスがもっと難しくなったとか、歌い方が難しくなったとかと言う面で私達にとって非常に挑戦的なことでもありました。

ワーワー:元々ルークトゥンの音楽のほうが得意じゃないの。ルークトゥンって言うのはもし、真剣に歌うとするとすっごい難しいでしょ?それこそPバードに付いて指導してもらわなくてはならないほど難しいと思いますし、元々ファッション性のある音楽っていうのは得意だったのでそっちにしました。

ワーワー:多分日本の演歌だったら趣味として好きですね

ベル:(日本語で)ワーワー好き

ワーワー:アハハハ!

altどんなのが好きですか?

ワーワー:昔からの古い演歌じゃなくて、新しいタイプの演歌が出てきていますよね?そういうのがテレビで流れるときにメロディが聴きやすいんで聴くのが好きだし、ひらがなが出てくるので一緒に歌える

altそれに関係して日本語を大学で勉強されていましたよね?大学はもう卒業されたんですか?

ワーワーはい。

altじゃあ質問をガラッと変えます。
中国語盤はいつ出されるんですか?その予定はありますか?

ワーワー:一応準備はしています。中国語の作詞とかレコーディングとかしています。

ベル:「B/W」を4月に出したばっかりじゃないですか。だからタイではまだまだ激しくプロモーション活動が続いているんですよ。中国語のアルバムについてはちょっと後回しになっていつ出すかって言うのははっきり言えません

alt用意はされているんですよね?

ベル:一応計画はあって、シンガポールや台湾など中国圏の方からも訊かれるから私自身も凄く出したいです。

alt私もつつかれているんですよ!何で私に言うのか分かんないんですけど(笑)

ベル:時間がかかるって言うのは、単に翻訳じゃなくて全く最初から作り上げるっていうことにあるんですよ。例えばダンスにしろ、ミュージックビデオにしろ全然違うマーケットなのでやり方も違いますね。

老爺テレビドラマで「風雲」を拝見したんですけれども、今それを撮ったときのことを思い出してそのときのエピソードでもあれば教えていただきたいです。

2人:いっぱいありますよ(笑)

ベル:中国で撮ったわけなんですけれども、12日から14日間ぐらいで撮りました。行ったときはとにかく問題だらけで、あの時は大変だったけれども今となっては面白おかしく話せることですね。
撮影場所が都市じゃなくて、森の中で時代設定が古代の話しだったじゃないですか。昔の衣装なんか来たりして、王宮を造ったりして…とにかく現場は不便でした。食事にしろ、イスとかも用意してもらえなくて初めて行ったんで現場の雰囲気に慣れない。
森の中で勿論イスとかテーブルとかできてないんですけど、例えば、香港とか台湾とか中国の芸能人だったら現場の様子が分かってて自分たちでイス持ってきてたりとか、勝手が分かってるんですけども、私達タイの芸能人の友達は中国のドラマに出た人が誰も居ないんで何も事前の情報がないんですよ。
だから気が付けば、ボーっと立ちっ放し(笑)

ワーワー:食事する時もタイだったらおかず乗せご飯じゃないですか。向こうはおかず1つとご飯1つで、テーブルが無いから両手にご飯とおかずを持って「どうすればいいのかなぁ〜」と思いながら何とか食べる場所を見つけてました。後もうひとつの問題がトイレが森の中になかったこと。だから朝から夕方まで我慢しなければいけなかった。
他の慣れている役者さんは、覆いかなんか作ってやってるんだと思うんですけど、ベルはスカートを履いていたのでまだちょっと離れたところにいけばいいんですが、私はズボンだったんで、ホテルに戻るまでずっと我慢していました。

 

老爺ほんとお疲れ様でした。

ベル:今となっては笑い話です。

ワーワー:後、食事も凄く脂っこかったんで、毎日は食べられなくて「お腹一杯」って言って断ってたんですが、実はお腹が減ってて、部屋に戻って「ママー(タイの即席麺)」を食べてた(笑)
(日本語で)「もーいっぱい」(笑)
でもブドウとイチゴだけはおいしかったんで部屋にキープしておいて食べたりとかしていました。

 

老爺お2人は悪役だったんですけれども、非常にチャーミングで、演技は素晴らしかったんですが全然悪役には見えませんでしたよ

2人(爆笑)

ワーワー:原作が香港の漫画で、元々私達の役っていうのはその原作には無い設定だったので監督が私達のために脚本を増やしてくれて「チャイナドールズ」役で出たんですよね。だから私達らしさっていうのは殺し屋の役だったんですけれども、楽しく踊ったりとかもともとの自分達らしさのスタイルっていうのはそのままだったんですよね。
本当は悪役っていうのは最後に死ななきゃいけないものなんですけれども、うちの所属会社の人は監督に「絶対に死なせちゃ駄目だ」て申し入れて、その結果悪役のボスだったのが最後にはいい人になって、皆に「いい人間になりなさい」て言ったという結末になりました。

 

てぃん亜細亜各方面で色々活躍されていますが、今までいった国の中で一番観客の反応が良かった国、音楽的に一番影響を受けた国って言うのを教えていただければと思います。

ワーワー:影響っていうのは自分たちがその国の音楽に影響を受けたって事ですか?

てぃんそうですね。というか、衝撃を受けた国というのはどこかと…

ベル:どこも反響が良くてどこが一番良いって言うのは言えないんですね。
日本に来ても皆コンサート来て歌って手拍子してくれて、初めて来る国なのでそんなに期待もしていなかったのに、いい意味で期待を裏切ってくれて温かく迎えてもらっています。他の国でもプレゼントとか貰ったり。

ワーワー:例えば日本では、今暑いからということで、団扇を買ってきてくれて気遣ってくれたり、シンガポールやマレーシアでは何日もいないので空港まで迎えに来てくれるとか…どこでもタイのアーティストで皆が知っているかという心配をいつもくつがえすように暖かく迎え入れてくれています。だからどこもいい国です。皆外国人なのにタイ語の歌を歌えたり中国語の歌を歌ってくれるのは凄く嬉しいですね。

 


alt最後に日本のことを少し

ベル前から仕事が暇になったら遊びに行きたいなと思っててなかなか実現できなかったんですが、今回両方(仕事と遊び)が実現できたんで嬉しいです。
あと、人がどこでも親切で、それはファンだけじゃなくてスタッフや記者のかたたちもいつも暖かく迎えていただいてて本当に嬉しいです。

 

alt気に入った場所や食べ物とかを簡単に教えていただけませんか。

ワーワー:とにかくショッピングができれば、セブンイレブンもいいですよ。

ベル:スーパーマーケットが好きで、日本のお菓子はすっごい可愛くて見るのが好きですね。

ワーワー:今日,京都に行って来て昔から今まで丁寧に古いものを日本っていうのはちゃんと取っているんだなって思いましたし、大阪城もほんと凄い綺麗だったので上ってみたかったし、お寺や神社とかも今回行ってみたかったんですけれども時間的に無理で、次回もっと時間があれば目一杯遊びたいと思っています。

alt何度でも来て下さい(笑)

ワーワー:(お辞儀をしながら日本語で)是非!
日本は飽きない国で凄いあっという間の5日間でしたね。

 

2人どうもありがとうございます!

チャイナドールズを知らない方のために補足。
左記写真でいうと、左が「ワーワー」右が「ベル」
2人とも立派なエンターティナーでした。

 

インタビューその後…

この後写真撮影が行われた。
スタッフの配慮により大阪の風景をバックに撮ろうということになり、ブラインドを開けた。
その撮影前、老爺さんは「USJに行ったことがありますか」と聞くと、2人は「ないです」と応えたあと、2人とも「行きた〜い!」と言ったのを聞き,
すかさず、老爺さんは「案内しましょうか?」
2人から返ってきた答えは「次回お願いします」とのことだった。

無事写真撮影を終え、altさんは機材の片付けを、私はチャイナドールズの2人に見惚れているとき、老爺さんはなんと彼女達と握手するチャンスを得た。


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